カットに正解はない?住んでる近くの美容室にはカリスマがいない! | 大人の女性のカットカラー専門 SIARE

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カットに正解はない?住んでる近くの美容室にはカリスマがいない!

カットに正解はない?住んでる近くの美容室にはカリスマがいない!

「どこへ行ってもショートを断られてしまうんです。」とロングヘアーの女性。

「お客様ならこんな感じのショート、絶対似合いますよ!」とおしゃれな美容師さん。

「じゃあそれでお願いします!」次の瞬間、バッサリイメージチェンジした女性の姿。

「すごーい!かわいい!こんなに気に入ったの初めてです!」と大喜びの女性。

一緒に笑って喜んでくれる美容師さん。そんな美容師さんに、私もやってほしい!

youtubeやインスタにこんな感じのショート動画がたくさんあります。あなたは思うかもしれません。

「なんで私の住んでる近くにはこんな上手な美容師さんいないんだろう・・」

ヘアカット シザー・レザーのセット

結論から言うと、あれは「イメージ動画」だからです。仕込み(やらせ)です。証拠にはなりませんが、違う美容室の動画に同じモデルさんが出ていたことを数回確認しています。なにより、現場を知っている美容師に言わせてもらえば、あんな素晴らしい素材(骨格や髪質)とリアクションを持っているお客様なかなか出会えません(笑)しかもその方が今までショートを断られてきた?初めてのご来店で撮影OKでネットに顔も隠さず上げていい?となれば、これは・・・ということで今回はネットのインチキ動画の闇を暴くカットに正解はないという話とそれについての美容師の考えをまとめていきます。

当店は何もしなくていいカットと名前を付けていますが、そうでないカットと何が違うのかと聞かれれば、明確な答えは実はありません。あえて挙げるとすれば、「それを目指してカットしている」でしょうか。

跳ねないカットもまとまるカットも愛されカットも、それを裏付けるカット技法なんてありません。つまり、言ったもん勝ちです。こう切れば跳ねない、こう切れば持ちがよくなる、こう切ればまとまるなんてないんです。

髪の毛は長いほうから短いほうに流れる特性を持っているのですが、それはウィッグのように癖のない髪の話であって、生身の人間は癖があり、流れがあり、つむじがぶつかり合ったり、クレパス(根元の割れ目)があったりでほぼ役に立ちません。

そのうえでカットのうまい下手を私なりに表すのなら「どうにかする力がある」です。カットに正解はないのですが、どうにかしなきゃならないんです(笑)十人十色のお客様が来る現場は練習台のウィッグのようにはいかないのです。

髪を梳くとは、短くしているのと同じ

皆さんは髪型が重いと感じた時「軽くしてください」とオーダーしたことがあると思います。軽くするには、短くするか、段を付けるか、梳く(髪の量を減らす)かだと思います。中でも梳くというのは髪の長さを変えないため、伸ばしている最中でもよくオーダーされることがあります。「これ以上梳かないほうがいいですよ」と言われてしまった方もいるかもしれません。なぜなら美容師にとって梳くとは、髪を短く切っているのと変わらないのです。「量を減らす」というのは、「短い毛を長い毛の中に作ること」なんですね。それを繰り返していけばそのうち長い髪の毛がなくなっていきます。髪は自然に切れたり抜けたりするものなので、毛先の量は減る一方で増えることは絶対にありません。髪を伸ばしている途中にちょくちょく梳いていたら、いざ伸びた時に毛先がスカスカになっていたというのはあるあるです。スカスカの毛先はストレートにしてもきれいに見えませんし、コテで巻いてもカールがうまくつきません。縮毛矯正やパーマとの相性も最悪なので、梳くのは慎重にしなければなりません。

髪型には重い髪形(ボブ)や軽い髪形(ショートやレイヤースタイル)の特性がありますので、重いと感じる方はその髪型のまま髪の量を減らすより、ヘアスタイルを変えたほうがいいことがほとんどです。

似合うか似合わないかは、ほぼ主観

美容師の目線からすれば、その人に似合う髪型は何通りもあります。しかし、それがお客様が似合うと判断するかは全くの別問題です。個人差がありますが5年~10年以上通っていただいてようやく「それは似合わないと思いますよ」と口出しができるレベルになると私は思ってます。美容師の世界では服装やメイクでその人の好みを見るなんて言いますが、それはほんの一握りのヒントにしかならないと思います。なぜならお客様の好みというのは、本当に千差万別で、ファッション雑誌で分別する○○系のようにわかりやすい好みを持っている方は実際は少数なのです。

多くの美容師がそんなことを経験としてわかっているので、「私にはどんな髪型が似合いますか?」のような丸投げの質問には難色を示します。※丸投げとおまかせはだいぶ違います。

なるほどテレビに出るようなカリスマなら「あなたにはこれが似合いますよ」と言えば「さすが他とは違う!」とお客様も喜んでその髪型にするかもしれませんが、私のような無名美容師が同じことを言おうものなら傲慢、話を聞いてくれないなど、どんな反感を買うかわかりません(笑)

ヘアカットは髪を短くするだけ

とどのつまりヘアカットとは、髪を短くすることであり、長と短の積み重なりがデザインになっているに過ぎません。様々な情報が飛び交う現代、そこに幻想を抱きすぎてオーダー時にかなり無茶なことをいう方もいらっしゃいます。「わかりました。やってみます」と言ってやったふりをするのは簡単ですが、私はできません。長期的にお互いの不幸につながるのが目に見えるからです。ご納得いただけない時はお帰りいただいています。私にはやり方がわからないのですから、それが誠意ある対応だと思います。

正解がないからこそ面白い

述べてきた通りカットにこうすればいいという正解はなく、できることは短くすることだけです。ですが、人の頭の形や髪質は誰一人として同じものはありません。そこに対応していくのですから、必然的に誰一人同じカットもありえません。そこがカットの楽しいところです(特にショートカット)なかなかもらえる言葉ではありませんが「こんなにまとまるなんて初めて」「今までの髪型と全然違う」など言われると本当に嬉しくなります。正直、どんなカットでもアイロンやスタイリング剤を使えばそれなりにかっこよく映すことができます。だからこそ当店の発信するスタイルは乾かしてからオイルだけを貫いています。

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