酸熱トリートメントや髪質改善について | 大人の女性のカットカラー専門 SIARE

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酸熱トリートメントや髪質改善について

酸熱トリートメントや髪質改善について

酸熱トリートメントとはグリオキシル酸やレブリン酸といった酸性成分を髪の中に熱によって定着させるトリートメントです。

特徴は熱によってイミノ結合がおこり、内部にとどまりやすくなることです。

髪のダメージで無くなってしまった部分を埋めなおしてくれるのでハリコシが出ます。デメリットはカラー時は酸性成分が色素を押し出してしまいまれに色落ちすること。やり過ぎると過収斂と言って髪が酸性に偏って固くなってしまうこと。仕上げのアイロンの熱によるダメージがあること。

サロンで月一でやる分には何の問題もないと思いますし、トリートメントの効果としては強い部類に入ると思います。

張りぼて感は否めない

上の画像は最後にアイロンするからまっすぐ艶々になっているだけで、1度シャンプーすればほぼ元通りになります。トリートメント成分は入っているのでハリやコシがなくなってしまうわけではありませんが、画像のイメージが毎日続くというのは幻想です。また「酸熱トリートメントで髪がストレートになる」と言われることがあります。これは、ちょうどくしゃくしゃになったビニール袋に空気をぱんぱんに入れた時のように、表面がきれいになるので多少の説得力はあるものの実際はほぼ変わりません。

ほとんどの場合、気になる癖は毛穴からの持って生まれたものですので、その癖に対して内部補修による髪の膨張などないものに等しいです。ビニール袋の表面のしわしわが取れたとしても、そのビニール袋の形状がそもそもくねくねだったらその通りに膨らむだけです。最初の艶々ストレートの画像とともに「髪がストレートになります」って言われたら誰だってあの感じが手に入るって勘違いしますよね。

髪質改善というただの縮毛矯正

酸熱トリートメントと同時期に世に出てきたのが髪質改善。実は「髪質改善」のはっきりとした定義は存在せず、一般的には酸熱トリートメントに還元剤をプラスして物理的に髪の癖を取ることを言います。この還元剤というのは縮毛矯正の1剤に該当し、髪のシスティン結合という横のつながりを切断する役割があります。トリートメント成分と還元剤は配合量に応じてお互いの作用を薄めあいますから、お客様の癖に合わせて美容師が配合することになり、人によってはほぼトリートメント、人によってはほぼ縮毛矯正になるわけです。髪質改善したら失敗した体験談が多いのがこのためです。酸熱トリートメント単体でもやりすぎるとジリジリになってしまう可能性もあるのですが、ほとんどはこの還元剤のほうが失敗の原因です。ネットで調べるとこのように出てきます。「酸熱トリートメントや髪質改善はリスクもあるので経験豊富な美容師さんに相談しましょう」

そのリスクとは、まさに縮毛矯正のリスクと同じです。薬を効かせ過ぎてしまえばチリチリだし、効かなければ癖が取れない。塗分けやアイロン操作もろもろ、その見極めが美容師にとっても難しいというわけです。わかりやすく表現すると「酸熱で薄めた縮毛矯正をケースバイケースで※結果がわかりやすい(お客様が納得する)ようにかける」のが髪質改善です。つまり実際は髪質改善という名前を被った縮毛矯正に他なりません。

※髪質改善と聞いてお客様が望むものは様々です。癖の強い人ならまっすぐにしたいし、髪が多い人ならボリュームを抑えたいし、細毛の人なら毛先の質感を高めたいだけかもしれません。

酸熱トリートメントも髪質改善も必要なし

当店でも酸熱トリートメントは取り扱いがありますが、正直高いお金を払ってまでやる価値はないと思います(笑)内部で結合すると言っても、せいぜい数週間で流れ出てしまうので、やり続けなければ元通りになってしまいます。仕上げに細かくアイロンで仕上げる熱によるダメージも馬鹿にできないと思いますので、やり続けることでかえって髪が傷むこともありえます。髪質改善に至っては、メニューとして成り立っていないと思います。還元剤によるシスティン結合の切断と再結合はまごうことなく縮毛矯正であり、髪を傷める行為です。それを「髪質改善」と呼ぶのは、ユーザーがその名前から受け取るイメージとあまりにかけ離れていると思います。なるべく傷ませないように縮毛矯正したいのは、どのサロンも同じです。

基本は今も昔も一緒

昔と比べて色々なアプローチができる薬剤が増えました。昔は門前払いだったブリーチ毛にパーマや縮毛矯正がかけられるようになったのは画期的な進歩です。でも、基本的な理論は昔から変わってません。髪の色を変えること、形を変えることは傷ませることであり、リスクが伴います。そして、今でも傷んでしまった髪の毛を修復する技術はありません。トリートメントはすべて疑似的に補修しているにすぎず、どんな新しい商品が出ても、それの焼きましです。

出会い系サイトがマッチングアプリに名前を変えたように(笑)様々な切り口で、さも新しいもののように振る舞う商品は次から次へと出てきます。読者の皆様におかれましては、騙されぬようご注意ください。

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